■商品説明
近年のディーゼルエンジンには、燃料だけでなくアドブルー(尿素水)の充填が必要となりますが、適切なメンテナンスを怠ると、尿素結晶によって排気システムが損傷する恐れがあります。その予防に力を発揮するのが"LIQUIMOLY DEF Anti Crystal Additive"です。
アドブルーは、縮着火機関が法的に規定された窒素酸化物値を満たすための条件を整えるためのものです。ディーゼル排気液(DEF)とも呼ばれる還元剤であるアドブルーは、燃料とは別のタンクを介して、高温の排気管に適量噴射されます。そこで溶液が蒸発します。排気管の表面に液体の膜が形成され、そこでは尿素が分解するよりも早く水が蒸発するため、残留物が形成される可能性がありますが、"LIQUIMOLY DEF Anti Crystal Additive"によって温度が下がり、いわゆるライデンフロスト効果が得られます。この効果は、アドブルー溶液が残留物を残さずに分解するよう促します。ライデンフロスト効果により、排気管表面の液体膜の形成が少くなります。
アドブルーは、約3分の2は脱塩水で、約3分の1は尿素で構成されているため、残留物が発生することがあります。この物質を加熱すると、アンモニアが脱離して、有機化合物であるビウレットとトリウレット(尿素結晶)が生成され、SCRシステムの詰まりの原因となる場合があります。これにより、ポンプやインジェクションノズルが損傷したり、エンジン制御システムにエラーメッセージが表示されたりすることがあります。"LIQUIMOLY DEF Anti Crystal Additive"に含まれる界面活性剤は、アドブルーの表面張力を低下させ、これが滴下の発生を防ぎます。そうすると、煩わしい結晶が形成されず、インジェクションノズルの堆積物を防ぐことができます。
また、アドブルーの第二の弱点は寒さに敏感なことです。SCRシステムを液体の凍結から保護するために、多くの車両メーカーはヒーターを使用していますが、これらはエンジンが始動した場合にしか作動しません。アドブルーはマイナス11.5℃以下で凍結しますが、"LIQUIMOLY DEF Anti Crystal Additive"を利用すると、凝固点を約マイナス16℃まで下げることができます。
"LIQUIMOLY DEF Anti Crystal Additive"が効果を発揮するのは予防においてのみです。実際に発生してしまった結晶は機械的にしか除去できず、高価な部品交換が必要となる場合があります。そのために予防が重要となります。